シンガポールの街中へ
やがて、運転手のおじさんが迎えに来たので、ついて行く。荷物を載せてシンガポールの中心部へ向けて出発。もうあたりは暗くなっている。車の量は多いが道路も広いのですいすい進んでいく。広い道路の両側には大きな木が並木となっている。クラクションなどならす人はほとんどいないが、運転手のおじさんは、クラクションを鳴らしまくって、車線を縫うようにぶっ飛ばして進む。時折、左右にショッピングセンターらしきもののネオンが輝いて見える。
やがて街に入る。至る所にデパートらしきものがあり、たくさんの人が歩いている。街はとてもきれいで洗練されている。だが、殺風景ということはなく、どこかにアジアらしさを感じさせる。同乗の人がシンガポールの最高級ホテル「ラッフルズホテル」で降りていった。建物がライトアップされていてとてもきれいだ。いつかお金を気にせずに泊まってみたいものだ。
他の人も次々に降りて行く。我々のホテルはどこなのだろう。「暗い所へ連れて行かれて身ぐるみはがされたらどうしよう。」などと話していると、車は街を離れてどんどん暗い山の方へ向かっていく。どうなるのかと思ったら、また明るい所に出てきて、「ここだよ。」といわれる。おじさんは、荷物をおろしてホテルの中まで運んでくれる。前の人にも同じようにしていた。そして、前の人はチップを渡そうとしていたが、受け取っていなかった。シンガポールはチップのいらない国だ。
ホテルにチェックイン
チェックインをする。書類を一通り書いて、クレジットカードで払う。領収書に書かれていた金額を見ると、予約カウンターでいわれていた金額より多いので、その点を聞くと、デポジットだという。ちょっと納得いかなかったが、チェックアウトのときに返すというので信じることにする。
部屋に向かう。ホテルの人が荷物を運んでくれる。上がって荷物を運んだもらった所で、チップを渡す。シンガポールでは、こういう場合のみチップが必要とガイドブックに書いてあった。
荷物の整理をする。さっきもらったはずのホテルのレシートがない。もらったばかりなので、行方不明になるはずなどないのだが、なぜだか見つからない。20分ほど探すが、見つからないのであきらめる。あとでトラブルになったときの証明になるのでなくしたくはなかったのだが仕方がない。
夜9時30分になっていたので、夕食を食べに出る。ホテルを出て裏側へ行くと、シンガポールの目抜き通りOrchard Rd.(オーチャードロード)。右にも左にもショッピングセンターがあって人だらけ。もう、決して早い時間ではないのだがすごい人だ。だが、シンガポールは日本人だらけだと聞いていたが、そんなに日本人は目立たない。日本人がいたらイヤという気持ちが、日本人を見つけてしまうのだろうか。
シンガポールで初の食事
時間も遅いので、近くのショッピングセンターのフードコートに入る。ほとんどの店が片付けを始めている。その中の1件で、適当に料理を頼むが、もう残っているのは1種類しかないというので、2人とも同じものを頼む。
出てきたのは土鍋の中にご飯と肉が入った石焼きビビンバを中華風にしたようなもの。ご飯はぱらっとしていて醤油味。下の方からパチパチと音がしていてとても熱そうだ。店のおばさんも金具を使って、器をお盆に載せていた。
味は、見た目よりはうまい。だが、片方は肉が結構入っているのにもう一方は骨だらけ。見た目の悪さも加わって、生ゴミから拾ってきたきたような感じがしてなんだか気持ちが悪い。そんなにまずいわけではないが、もう一度食べたいという味ではなかった。
食後、近くのコンビニへ行き、水を買う。コンビニの雰囲気は、日本と似ている。
明日の予定を決める
ホテルへ戻り、翌日の予定を決める。
とりあえず、気になっていたSungei Buloh National parkへ行く。本来、タイへ行ってジャングルを見たかったのだが、タイへは行けなかったので、こちらで我慢だ。とはいっても、事前にインターネットで調べた限りでは、なかなかおもしろそうだ。
インターネットで調べた情報によると、公園まで直行するバスは週末しかないということだったので唯一の週末である明日、Sungei Bulohへ行くことにする。